ゆるーいのがいいね

人生折り返し地点に思うことや好きなことを連ねます

やっと重い腰を上げる③

療養休暇って…

 それまでの辛い業務からエスケープして、うつ病と向き合っていくことになりました。

 

 まずやったのは、とんでもなく疲れた身体を回復させることでした。外は連日の猛暑でとても外出する気にはなれず、2~3日は毎日ざっと20時間、どんだけ寝られるん?と、呆れるほどむさぼるように床に伏し続けました。

 時折職場から電話が架かってきて、そのほとんどは引き継ぎ事項の細かい質問でした。よほど気分がすぐれない時以外は、電話に出たり、折り返しの電話を入れて、連絡を取っていました。

 そういう内容なら別段問題ないのですが、引き継いだ内容の中には未解決のトラブル案件もあって、「声も元気そうだし、良かったら会社に顔を出していきさつを説明くれないか?」と言われたり、挙句の果て、「トラブル案件は、復帰してから君の力で解決してもらえないか。」という返答。

 電話を切るや、ドーンと気持ちが落ち込んで何もやる気が起こらず、明くる日まで寝込んでしまったこともありました。

 休みも長くなってくると、問い合わせが減ってくるのはいいが、「毎日暇やろ?」とも言われてみたり…。

 何のために休んでいるのか、健常者には分かってもらえないやるせなさに、泣きなくなります。それだけ本人らも毎日追い込まれて、悲鳴をあげたいのをじっと堪えて仕事をしてるんだろうと、言い聞かせていました。

 

 自分自身に対しても、いつまでも休んでいられない。早く社会復帰せねばという焦りから、ハローワークで求人票を閲覧してみたり、平日に家のまわりを歩いて、近隣の人とバッタリ出くわすのが恥と思ったりする、いわゆる自意識過剰気味なところもありました。医師からは、「とにかく今は、将来のこととか、復職か転職か?とか一切何も考えずにゆっくり休んで、その間に奥さんと助け合って『育休』してるんだと思って休んで下さい。」と診察の度に口酸っぱく言われ続けられました。

 

 昨年度はマンション理事会の役員もやっていて、初めてマンションの住人に、療養休暇していることを伝えました。

 確か10月の理事会が終わって、理事長から大変だねと労ってくれました。わたしは「仕事もしないで、いつまでもこんなことしてられません。」と真面目に返答したら、理事長は「それなら、『休むのが仕事』、必要なのは休むことと言い聞かせたら?」というウイットに富んだ提案に、うつで長く休むことへの過剰な思い込みから解放され、スーッと肚に落ち、それから療養休暇の境遇をとことん受け入れていくのでした。

 

 

つづく