ゆるーいのがいいね

人生折り返し地点に思うことや好きなことを連ねます

やっと重い腰を上げる②

2016年盛夏

 これまで何度も会社を辞めたい、会社イヤイヤ病に侵されたことがあり、そのたびにお盆や年末、GWには旅に出て、リフレッシュさせてきました。

 しかし、結婚し子供が産まれると、おいそれと「ちょっくら旅に出るわ。」なんてやり方でリフレッシュはできません。お陰様で妻がお腹を痛めて産まれてきた子供って、めちゃくちゃかわいくて、独身時代より何倍も癒されます。

 

 やっぱりどう考えても、キャパシティーオーバーの仕事量が、歯車狂いの原因です。外に出たら捌き切れないほどのお客様対応に奔走し、社内では何のためだか分からない膨大なリスト作成に、コンプライアンス対策で、エビデンスを残すべく以前にも増して必要な大量の事務処理。それもダブルワーク、トリプルワークは当たり前。当時を振り返って、スゴイことやってたなあと恐ろしくなります(冷汗)。

 毎日の帰宅は日に日に遅くなり、午前様も増え、毎晩妻に愚痴ることも増えました。退職願を書いて、タイミングがきたら出すことを妻に相談したら、退職願の前に精神的におかしくなっているこの状態をまず対処しようと助言され、精神科医に診てもらうことにしました。

 

 明くる日は、朝イチから昨日発覚した大ミスに対し、支店長、課長とお客様のところで待ち合わせて、三人で頭を下げに家から直行しました。

 案の定、お客様の怒りはまだ冷めている様子もなく、門前払いで終わり、一旦帰社(と言うか出社)となりました。

 そのタイミングで、こっそり精神科医に藁をもすがる思いで予約の電話を入れ、受診できる最速の日時を押さえました。

 

 ここまで精神的に追い込まれた状態は、経験したことがありませんでした。人員補充がなく、担当範囲が増えるという会社側からの圧力は増す一方で、妻子ある今までのような息抜きができない…。生身の身体と心は、風船と同じで、無限に膨らみ続けることはできません。キャパオーバーは必ず破裂しますね。

 

 初めての精神科医で、緊張しながら診察室に入り、医師が問診票を見て開口一番、「これはもうあなたはうつです。すぐに会社を休んで療養しないと、本当に倒れますよ」。

 予想外の診断でした。てっきり何度か通い、カウンセリングを受けて、対処していくものと思い込んでいたのに、すぐに休めときたか…。

7月の末近く、夏真っ盛りの夕暮れ時でした。

 

2016年お盆前後

翌朝、早速精神科医で作ってくれた診断書を持って、上司に報告すると、ブラック企業ながらあっさり受諾してくれました(ブラックじゃないのか?)。コンプライアンスの観点から、診断書が出されると、いくら兵隊不足の状況下でもさすがに受理せざるを得ないんだなあ…。

 医師は、すぐにでも仕事のことを置いて休養するようにと言われましたが、どうしても引き継ぎをせねばならず、結局お盆休みまで出勤することにしました。

 

 普段の仕事にプラスして残された課員に、それぞれまた引き継ぎを、お互い忙しい中時間を調整して、パタパターっとお客様に訪問したり、書類の申し送りなどをやっていきました。

 わたしが抜けたら課員にもっとしわ寄せがくるので本当に申し訳ないなあと思いつつ、でも自分の身体が一番大切だ、さらに無理をして倒れたりでもしたら、もっと迷惑をかけるし、何より家族に負担をかけるのは最悪だと思えば、これが最も適切な行動でした。

 こうしてできる限りの引き継ぎや、引き継ぎしなくても完結する業務は、お盆休み中も直接お客様のところへ出向いて対応したりして、あと腐りなく休めるように努めました。

 休養前の最後の業務がお盆休み明けに食い込んでしまい、目標していたお盆休みから明けて2日間出勤し、以降無事に療養休暇することとなりました。

 

 

つづく